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年頭のご挨拶

和歌山木材協同組合
理事長 中谷友紀

新年あけましておめでとうございます。皆様方におかれましては、良き新年をお迎えになられたことと心よりお慶び申し上げます。

 

さて、昨年を振り返りますと、3つの「ウ」で表される一年でした。
1つ目の「ウ」は「ウイルス」
2つ目の「ウ」は「ウクライナ」
そして、最後の「ウ」は「ウッドショック」です。


この3つの「ウ」。伊太祁曽神社の奥禰宜様から頂いた新年のお言葉をそのまま引用させていただきました。一昨年春からのウッドショックよる品不足、急激な価格高騰が1年4か月ほどの間続いた後、昨年夏ごろよりその揺り戻しにより過剰在庫、価格下落傾向が顕著となりました。そこに昨今の物価高、円安が重なり、コストは横ばいもしくは未だ上昇気味である一方、販売価格は下落するという状況となり、年明けの現在は厳しい状況と言えます。「山高ければ、谷深し」ということわざがありますが、残念ながら、いましばらくは我慢の時間帯が続くのではないかと思われます。


とは言え、暗い話ばかりでもありません。ここ数年で「SDGs」「循環型社会」「脱炭素社会」「カーボンニュートラル」など「環境」にまつわるキーワードがたくさん生まれ、国内のみならず世界中で「環境」に対する意識や行動の変化が実感されるようになってまいりました。私は森林資源国である日本、また森林資源県である和歌山に林業・木材業復活のチャンスがようやく巡ってきたと前向きにとらえたいと考えています。


また岸本新知事は重要政策の一つに林業振興を掲げておられ、我々にとっても大変頼もしく思います。当組合としても直接林業に関わる組合員は少ないものの、山から伐りだされた木材の加工・流通と消費者に届けるまでの重要な役目を担っている組合員が多数を占めますので岸本知事のエールに応えるべく、組合員の皆様とこの追い風を上手くキャッチしていきたいと思います。


組合運営については、昨年春に木材会館を取り壊し賃貸転用したことにより財政基盤の安定に一定の道筋を付けました。また和歌山県中小企業団体中央会様のご協力により組合内でアンケートを実施したことにより組合員各社が抱える課題、組合への要望も浮き彫りにすることが出来ました。本年はウイズコロナ・アフターコロナ時代の本格的な幕開けの年と位置付け、コロナには留意しつつも、少しずつ組合員各社との関係が「密」になれるような取り組みを進めていきたいと考えております。具体的には昨年後半より再開した昼食懇談会、視察旅行など組合事業も再開してまいります。特に昼食懇談会についてはアンケートにより明らかになった組合員各社の課題に少しでもお応えするべく、毎回テーマを決めて昼食懇談会の内容を充実させてまいります。


本年スタートは残念ながら少し厳しい船出となりますが、その先にある大きな時代の流れ・価値観の変化をしっかりと読み取り、これからの時代に沿うよう木材業界も新たな発想の転換を図り、組合としても「未来志向の木協」を推進し、組合員各社の発展や経営基盤の強化に寄与してまいりたい所存です。

最後になりますが、行政をはじめとする関係各位、組合員の皆様方には本年も引き続きのご指導、ご鞭撻をお願い申し上げ、年頭の挨拶に代えさせていただきます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

   2023.1.16  令和5年和歌山木材協同組合新年交歓会
於 ダイワロイネットホテル和歌山