石井堅蔵氏
明治31年3月20日生
本籍 和歌山市湊1116番地
現住所 右同所
兵庫県三原郡松帆村(現在の西淡町)に生れ、将来、木材業をもって身を立てんと志し、明治43年、和歌山市南部商店に就職、進取着実な実行力は大正12年、石井堅蔵商店を創設、独立した。その後は業務に専念するかたわら木材業界の組織化、指導に当り、特に国産材の不足に伴う外材輸入の促進全国で最初の木材専用船の建造を行なうほか、和歌山木材港の造成、港湾の整備に尽力し、また北洋材、米材輸入の先鞭をつけて全国木材産業界の安定をはかるなど常に指導者として業界の発展に貢献、現在全国北洋材協同組合連合会副理事長、日本米材協議会副会長、和歌山外材協会会長、和歌山木材港株式会社取締役社長等に就任している。さらに商工業界の振興についても尽力し、和歌山県電気協会会長として在任、和歌山商工会議所副会頭、同会頭を歴任するほか和歌山市防犯自治会長、和歌山市少年補導協会長として民生の安定文化の向上等巾広く貢献し、和歌山城再建功労のため昭和34年紺綬褒章を賜与され、昭和43年4月19日勲四等瑞宝章を受章した。