杉、桧、丸太移出高各月比較表

 (明治40年4月~同41年3月迄)

比較表

(六)市況と木材相場

 明治時代における本市の木材価格は経済的変動よりも、むしろ移出先の市況と季節的に変化を見た。

  これは当時殆ど原木の儘出荷した事と吉野材の流下量は春と秋に多く且つ流下量の多寡によって支配された為である。従って相場は常に安定せざるも1ヵ年を平均すると毎年11月より翌年の4月頃までは比較的竪調な相場を持続した。

尚当時本市ではすでに綿ネルの生産が盛に行なわれていたから樅、栂類はその梱枹材として多く用いられ年間を通じ相場が安定していた。次表は明治40年の木材価格である。

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