木挽

(三)機械挽製材発達の推移

木挽の起源

我が国の製材の発達は非常に古く人類文化の発展系列の如くやはり旧石器時代―青銅時代―鉄器時代―と人類文化の発展と同じ系列で発展して居り、鋸の形式もこの各段階の人類文化を基礎ずけた技術の変遷に従って発展している。先ず石器時代の鋸と認められる遺物は槌石製である。勿論これは伐木や住宅材料を加工するために使われたものではないが、生活に必要な道具を加工するために出来たものである。次ぎに青銅時代から鉄器時代の鋸は、石器時代と殆んど変化は見られないが鉄の製造や加工技術の発展にともない鋸の発達をみるに至り、大規模の建築などの木材の処理に鋸が使用されるに至った。奈良朝時代、宮殿や社寺等の造営が盛んになるにつれ、山中より木材を挽り出す杣とこの大木を大きな鋸で柱や板とする大鋸挽鋸匠が現われた。即ちこれが木挽の初まりであり、その後、鋸に用いられる鉄と其の鋸の形に改良が加えられると共に木挽職人も又増加するに至った。

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