設備概要 竪鋸5台、横切機3台 実ハネ機1台、プレナ2台、耳立機10台 工員数 120人 動力150馬力(蒸気) 生産量 5,000石(原木消費量) 製品 輸出用茶箱専門 工場敷地 3,000坪
(初代社長 竹原兼三郎、2代目 広田己之助、3代目 池田幸次郎) 前記の他、北村林業和歌山工場とその他小規模の数工場あり、尚これらの業者がよって和歌山製函工業組合を設立し、組合長に中谷長蔵氏が選任さる。
(2)米杉製材
北洋材に続いて、米杉、米松の入荷を見ると共にこれらを専門に製材する工場が増加した。
中でも当時米杉の天井板の需要が非常に盛んであったから米杉の天井板を生産する工場が著るしく増加を見るに至り、米杉製材は当時製函製材とともに本市製材業界の花型的存在となった。其の主なる工場には亀嘉製材所(中の島銭座町)岡本製材所(船場町)八幡製材所(元寺町)上半製材所(南材木町)中野製材所(北新町)などが所在す。
前記各工場のうち、米杉製材を最も早く手がけたのは、亀嘉製材所で生産量も最高で、1ヶ月凡そ800石から1,000石内外を生産した。米杉製材の工場は帯鋸盤を使用するも当時の帯鋸は、製作