備考 字鼠島の貯木場借地料は1ヶ年に金505円廿9銭也 字久座川の貯木場借地料は1ヶ年に金130円也 字福島川の貯木場借地料は1ヶ年に福島金4円
(貯木場建設記念碑)
同北島領金5円、小計9円也 総計金644円廿9銭也 追記 同港川口の南側字加納に吉野郡上市町北村又左ヱ門所有の巨広なる貯木場在り。……以上 の如く同書に記されている。 前記のうち、貯木場の型を整えていた箇所は鼠島にして面積1町7反歩、此の貯木場は西黒滝堀と呼び主に西奥郷と黒滝郷の業者が使用したものである。次は北村又左ヱ門所有の加納堀、面積1町5反歩、貯木場らしき施設は此の2箇所にして他は水面の地先を借用し使用していたものである。 此の当時の吉野材の流下量は凡そ年間50万石から60万石であったから此の施設だけでは収容できず洪水による流失材などの被害が度々発生。特に明治22年の大洪水による被害は甚大にして紀の川や内川に?留していた吉野材の殆どを流失した。