関係を有し、従って輸送の最盛期は10月から12月頃までと2月から4月頃までで、1ヶ年を通じ其の最盛期は僅ずかに4、5ヶ月に過ぎなかった。尚3、4月頃の雨天の際は普通東北風服をもって此の機を利用して荷積する者多し、尚500石積みの和船にして、100石に付き約4,000貫の木材を積込みたるものなり。当時和船の自家用船を所有していたものは問屋では北村宗四郎のみにして、仲買商では近林商店、中長商店、中熊商店であった。 左記は和歌山市より各地方に至る運賃である。

運賃