た。此の北洋材の板と新宮の4分板を焼板にして県内は勿論県外にまで販売す。この外板問屋の内で健具用材として米桧丸太や、ラワン丸太、北洋材の撰材、高野桧、木曽桧等まで販売する問屋もあった。  其の主なる問屋は次の通り。
 主なる板問屋
亀嘉商店 中の島銭座 米杉板樅板
木下支店(松岡)中橋北詰一般板類
山本商店 湊材木町   一般板類各種丸太
藤本商店 新雑賀町   タンス用樅板
長谷商店 駿河町    米杉、樅天上板
小北商店 三木町橋詰  一般板類
橋伊商店 西蔵前町   一般板、米桧丸太
山名商店 鈴丸町    タンス用樅板、米桧丸太 高森商店 元博労町   新宮板専門
上芳商店 鷺の森 一般板各丸太
俵松支店 杉の馬場   秋田板専門
浦島商店 新雑賀町 一般板類
 板類の呼び名
 当時県外から入荷する板類の内、大阪の楠商店が高知の樅の官材を落札して柾板挽をしたもので特撰無節(横綱)一等無節(大関)上小節(関脇)小節(小詰)などと赤のマークで鮮明に刷られていた板があり、又秋田柾板(天井板)には、松、竹、梅の印が入れてあり柾の良否によって3段級に区別撰別されて居り秋田板は非常に品質も良く撰別方法も細かく仕訳されていた。