方法をもって運営した。
(一)和歌山県林材(株)の設立
木材統制法が施行された同16年11月5日県下一円とする和歌山県林材株式会社が設立された。これが本県に於ける木材統制機関の初まりである。構成は県下の山林所有者並び木材、製材業者にして、出資金は該業者等の出資により、出資金総額2,500,000万円、主なる業務は前記和歌山県木材統制要綱にしめされた通り、木材の生産及び配給の統制上必要なる業務であったが、此の林材会社の設立は地木社設立までの暫定機構で従って同社設立の暁きには、林材会社の業務の一切を之に吸収さしめることを意図した内容をもり込んだものであった。
当時の役員次の通り。
和歌山県林材(株)役員
取締役社長 海瀬定一
専務取締役 北村範次
常務取締役 村田精宏
〃 山本嘉定
〃 中谷長蔵
設立当初の事務所の所在地は和歌山市八番丁(現在医大事務局の跡)発足式は県立図書館に於て行なった。
(二)河川別流域林材会社の設立
和歌山県林材株式会社の設立に引続いて、翌昭和17年県下河川の流域別に林材会社が設立されるに至った。この林材会社の設立の目的は生産及び供給の円滑を期するためには其の地域の実情に適応した機関の設立が必要であるとの国の指示に