源をも極度に圧迫し、木材界の危機を招来したのでございまして、必然的に外国材を多量に輸入せざるを得ない状況下におかれたのでございます。然しながら、多量の外国材を輸入致しましてもこれを受け入れる施設がなく木材界はもとより一般市民にも多大の御迷惑をおかけしていたのでございましたが幸にして地理的経済的に密接な関連をもち、木材港としての諸条件を備えているここ水軒浜地先に着目し一大貯木場を建設することとなり去る昭和38年10月着工し、3,100,000,000の巨費を投じてここに完成をみるに到ったわけでございまして関係者はもとより1,000,000県民とともに誠に御同慶にたえない次第でございます。
ここに和歌山木材港と企画して以来地元をはじめ関係者各位の絶大な御協力に対しまして、深甚なる感謝の意を表しますと共に今後この施設が益々有益にして絶大な効果を発揮出来ますよう、なお一層の御指導と御べんたつをお願い致しまして私のごあいさつと致します。
昭和42年3月28日
以上小野知事の式辞に続いて建設企業局長山本省三氏の工事経過報告あり
続いて小野知事より本貯木場建設に特に力を尽くされた木材業者石井堅蔵、中谷長蔵、山本進重郎の3氏と建設業者㈱浅川組他22社にそれぞれ感謝状を贈呈。このあと来賓の祝辞に移り、和歌山市長その他関係者多数の諸氏の祝辞あり。
以上、来賓諸氏の祝辞が終って最後に業界を代表して、石井堅蔵氏が次の通りの謝辞をのぶ。
謝辞 石井堅蔵
和歌山南港貯木場の竣工式に当り木材業界を代