の完成を祝し次の通りの式辞をのぶ。
式辞 和歌山県知事 小野真次
陽春3月さわらかな春のひざしを浴びつつ、ここ水軒浜において和歌山木材港第1期工事の竣工式を挙行するにあたり何かと御繁忙中のところ、かくも多数御臨席の栄を賜りましたことを厚く御
式辞をのべる小野知事
礼申上げます。
本県が後進県から先進県へと飛躍すべき構想を抱き昭和36年長期総合計画を樹立して以来それぞれの分野において鋭意推進してまいりましたが、この計画の最も大きな柱となりましたのは北部臨海工業地帯整備の施策でございます。
特に近代産業の目覚しい発展段階におきましてこの計画は欠くべからざるものであることは申すまでもございませんが、わけても木材産業の近代化が強くさけばれている今日、この施策の充実と将来への基盤確立に万全の措置を構ずるため本計画の一環として木材港の建設を樹立したのでございます。
御承知の如く本県は古くから「木の国」と呼ばれ、その豊富な森林資源を内外にほこっていたのでございますが、第2次世界大戦の戦時政策がこの資