式典の記録を載せて、本年中位いに木材史の編集を一応終りたいという計画であります。
本日皆さんにお寄り願いましたのは木協創立後20年の歩みについて、いろいろお聞かせ願い、それを参考に記録にとどめ、木材史の花を飾りたいという考えからであります。その点どうかよろしくお願いします。
中谷理事長挨拶要旨
昨年、木協の20周年記念事業の一環といたしまして、和歌山木材史の出版を計画したのでありますが、此の間、委員の方々には大変お骨折り戴き本日までのところ戦時統制時代までの移り変りについて十分お調べを戴いて居る様な次第で御座います。
従いまして今後残されている事項は戦後の業界の状況と、木協創立20年の歩み等であります。
本日皆さんに御賛同を願いましたのも先程、堀委員長より御説明のありました通り、戦後並びに木協創立20年後に於けるいろいろな移り変りについて、皆さんからお話しを願い、それにもとずき記録したいという意図からであります。どうかその点よろしくお願いします。
以上両氏の挨拶に続き首題のテーマについての懇談に移る。以下はその主なる要点である。
(一)木材統制時代から戦後の復興時代
堀 良造氏…木材統制法が昭和16年の6月に施行され、県の林材会社が同16年の12月に設立され引続き、地方木材株式会社を昭和18年に設立、個人企業が全面的に禁止された。
戦争のための統制とは言え、個人企業が禁止された事は明治維新の改革後100年にわたる今日まで初めてのことであり、又今後こうした事はおそ