らくあり得ないと考える。
それはとも角として、統制時代に私の一番印象に残っていることは、先ず第1に流通機構の統制で


座談会

座談会と堀委員長  右端中谷理事長


あった。用材配給統制法という法律に従って、県林材会社が設立され、木材の輸送を禁止するという画期的な事柄であった。
木材の輸送については県下1本の林材会社が送り状を発行し、送り状のない品ものを勝手に移動すると罰金刑に処せられ、荷物の移動についてはいちいち警察が調べ送り状のついていない物品は没収された。
次に配給のチケット制である。林材会社で各組合への割当数量をきめ木材業者はもとより死人の棺桶を作る業者にまで切符制による割当を実施したことである。
それと今一つ印象に残っていることは、公定価格制である。公定価格は素材と製品の価格とにアンバランスがあった為に、末口8寸から9寸の丸太で尺角の製品を挽き再製材しなければならないよ