中次問屋

此の岩出口銀が全廃されて以来吉野材の流下が増加するとともに本市の木材業は愈々活況をもたらすに至った。

中次問屋の権限

吉野と和歌山関所、代官所役人出張

吉野材の取引には荷主と問屋、仲買商の3者が存在したが此の他に中次問屋と称するものがあった。

  此の中次問屋は川上郷に於ては大滝及び東川の2ヶ所にあり、此の中次問屋は筏が到着すると直ちにその本数、床数(上荷ある時は其の種類及び色分け駄数等)及び木主の氏名並に届先の港其の問屋の氏名等を詳細に調査して之れを帳簿に記載し其の筏の種類駄物等の送り状と通券