樽丸を品質によって分類すると下記の通りである。

1.内稀(甲付)最良品で心材と辺材と境目で作り淡紅色で外は白い。之をもって製作した樽に清酒を貯蔵すると酒を醇良にする。

2.極稀(赤) 1名稀とも言い心材のみから製し淡紅色の良品である。

3.黒―渋木から製作した材色の暗黒色のもで最も下等品である。 

4.飛切及び節 色が悪く木理が粗であるものを飛切と言い、下等な酒を貯蔵するのに用い、又節があるものを言う。此の他辺材より製作せられたるものなどがある。