(5)台湾材の輸入
戦前日本領土であった台湾は、戦後独立国となるとともに、台湾材は米材やソ連材、南洋材と同様に外材として取扱われるに至った。台湾材の主なるものには、台桧、ベニ桧、香杉(コーサン)台湾桐などあるが、戦後吾が国に最も多く輸入されているのは台桧である。台湾材が戦後初めて日本に輸入されたのは、昭和32年で安宅産業が台湾の民間会社を通じて台桧を輸入したのが台湾材の取引の初まりである。翌33年以降石井堅蔵商店が安宅産業を通じて本市へ移入、同36年11月12日本船直輸入の第1船ニューカントリイ号が台桧882立方メートルを積んで和歌山港に入港した。