流木で線路を切断された国鉄
中でも有田川流域は特に被害激甚にして、死者111名、行方不明248名、住宅の流失1,596戸、全壊2,170戸、木材の流失凡そ600,000石、被害総額実に80,000,000,000円の巨額にのぼる本県災害史上有史以来の大被害をもたらした。
県では直ちに災害救助法を発令、県庁内に災害対策本部を設け被災地の救援作業開始す。
一方木材業界では和歌山、海南、有田、日高の各木協並び県森林組合連合会を組合員とする和歌山流材整理組合を結成し、和歌山木材協同組合内に本部を設け下記の通りの作業班を編成、海洋に流出せる木材の収集と整理作業の活動を開始した。
当時流出せる木材は凡そ600,000石にして流材は淡路島から四国の太平洋岸遠くは瀬戸内海一帯におよび作業は殊のほか困難を極めたが、本県並び大阪府、兵庫県、岡山県、徳島県、香川県、愛媛県、