浸水家屋

激流うず巻く有田川と浸水家屋

雨量と一般被害状況
昭和28年7月17日朝から降り始めた豪雨は、同夜半から18日未明にかけて、車軸を叩きつけるように降り注ぎ県下でも最も被害の大きかった有田川流域では平坦地の比較的雨量の少なかった所でも200ミリを超え、山間部では500ミリから600ミリを超える記録的な雨量となり、このため18日未明より山間部では山崩れとともに、山津波が起り、同日午前6時頃から有田川を初め広川、山田川、および有田川支流の大小河川は崩壊し、激流が堤防や護岸を超えて田畑や人家を押し流し、濁流はうずまき奔流はのたうち一瞬にして此の地方一帯は阿鼻叫喚の生地獄と化した。かくて其の被害は死者111名、行方不明248名、重軽傷3,613名、住宅の流失1,5