流材整理作業は流出者並びに数量の多い和歌山本港は、組合直轄でこれを進め、和歌川、土入川、下津港は流出者が比較的少なかったので、地区毎に流出者はその整理を行う事として各地区で整理に当った。
尚流材整理組合結成と同時に対策審議会より事務を引継ぎ、連日役員会を開き、当日の作業の進行状況や翌日の業務につき、報告並びに打合せをなし集材の迅速に努めた。
此の間調査班をつくり、各地への漂着、流失状況を調査し、其数量の確認と集材方法等について協議す。
当時集材並びに引取方について地元民との間に交渉が最も難航したのが和歌浦海岸、田の浦港、下津港、箕島辰ヶ浜海岸などであったが、本市の農林部長や下津町の助役などの斡旋で漸く解決を見た。