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平成15年9月30日発行

SMILE WOOD NEWS

情報コミュニケーション誌

第6号

 

新年交歓会
 和歌山木材協同組合(理事長:早田穎司)の新年交歓会が、平成17年1月12日(火)12時から、和歌山木材会館大会議室において開催された。  新年交歓会には木村和歌山県知事(代理出席)、大橋和歌山市長、中谷県木連会長、内田和歌山商工会議所専務理事をはじめ県、市、関係諸団体からの来賓及び組合員多数の参加を得て盛大に新年を祝った。  早田理事長は年頭の挨拶で、景気は全般的には回復基調にあるが、地方、中小企業はまだまだ厳しい状況が続いている。私たち木材業界も消費者の住宅に対する考えが多様化し、環境問題や健康への関心が高まってきている中、消費者ニーズにそった製品の提供に努めなければならない。また、このような厳しい状況の中でこそ組合員が一致団結して、現下の不況に立ち向かわなければならない。理事長として業界発展のため微力ではあるが全力を尽くしたい、との強い決意を述べられた。  その後、木村和歌山県知事(代読)、大橋和歌山市長の祝辞と続き、中谷県木連会長の乾杯の発声により交歓会に入った。若い組合員の出席も多く、皆さん普段は顔を合わすことも少なく、年に一度の交歓会を経済、ゴルフの話などを語らいながら、大いに楽しんでおられた。  今年は来賓14名、組合員43名、会館職員5名の計62名の参加で、例年と変わりない参加者数であったが、組合員の参加が組合員総数の約半数に止まっており、来年はもっと多くの組合員の参加を期待したいところであります。 (中岡 哲)

木まつり 

木まつりもちまき

 4月3日(日)「木の神様」として知られる伊太祁曽神社(和歌山市伊太祁曽)において、恒例の「木まつり」が盛大に開催された。当日は、曇り空であったが雨も降らず、桜の花は三分咲き位であったが、朝から大勢の組合員とその家族、従業員が参拝に訪れ日々の感謝と業界の発展を祈願した。   「木まつり」は毎年4月の第1日曜日に開催されるが、今年は春先の気温が低く、桜の開花は遅れ気味であったが、午前11時から和歌山木材協同組合早田理事長に始まり各団体の玉串奉奠があり、木の神「五十猛命」のご霊験の灼かさを感じ、日ごろの「木」に対する感謝の意を表すとともに業界の発展を祈願した。今年は県外の団体からの玉串の奉奠もあり、特に厳かに感じられた。その後、玉串奉奠者による記念植樹でサクラ、ウバメガシ(和歌山県の木)が植えられ、神事は滞りなく終了した。   昼食時には参拝者は家族、会社又はグループで桜の花の下で弁当を広げ、和気あいあいと春の一日を楽しんでいた。   午後1時からは、和歌山木材協同組合協賛の「餅撒き」が奥宮司の太鼓の合図に合わせ行なわれた。この餅まきは「木まつり」の恒例行事となりすっかり地元に定着し、大勢の方々が集まり繰り返し撒かれる餅を追って、拾おうとする歓声が何時までも続き例年以上の賑わいであった。   その後、チェーンソーカービングのパフォーマンスがあり、チェーンソー一つで来年の干支「犬」を彫り上げる、その技術に大勢の参拝者は見とれ、大きな拍手が沸き起こっていた。   また、終日にわたり植木や木工品、地元名産の朝掘り筍・苺などの青空市が開かれた。    (高橋恭三)

木まつり
主要木材の短期需供給見通し

主要木材の短期需給見通し(平成17年第2四半期及び第3四半期)の概要が、平成17年3月29日、林野庁より発表された。

1 国産材(製材用丸太)
  製材用丸太の需要(工場入荷量)は、平成17年の新設住宅着工戸数がやや減少するものと見込まれることなどから、平成17年度第2四半期は280万㎥程度(前年同期比(以下同じ)98.2%)、第3四半期は260万㎥程度(97.9%)になるものと見通される。

2 米材
(1)丸太
  需要(港頭出荷量)は、新設住宅着工戸数がやや減少するものと見込まれることなどから、平成17年第2四半期は95万㎥程度(97.2%)、第3四半期は97万㎥程度(96.9%)になると見通される。 供給(港頭入荷量)は、需要動向を反映し、平成17年第2四半期は93万㎥程度(92.5%)、第3四半期は93万㎥程度(97.8%)になるものと見通される。
(2)製材品
  需要(港頭出荷量)は、新設住宅着工戸数がやや減少するものと見込まれることなどから、平成17年第2四半期は95万㎥程度(86.5%)、第3四半期は98万㎥程度(95.8%)になるものと見通される。   供給(通関ベース)は、需要動向を反映し、平成17年第2四半期は100万㎥程度(93.2%)、第3四半期は100万㎥程度(95.1%)になるものと見通される。

3 欧州材(製材品)
供給(通関ベース)は、KD材で品質が安定しており、集成材用ラミナなどとしての需要が見込まれるものの、ユーロ高によるコスト高になっていることなどから、平成17年第2四半期は75万㎥程度(96.6%)、第3四半期は73万㎥程度(98.5%)になるものと見通される。

4 南洋材
(1)丸太 
  製材用丸太の需要(港頭出荷量)は、産地価格の上昇や良質材の減少などから、平成17年第2四半期は4万㎥程度(90.9%)、第3四半期は4万㎥程度(111.8%)になるものと見通される。   また、合板用丸太の需要は、合板原料の針葉樹への転換が進んでいることなどから、平成17年第2四半期は37万㎥程度(97.1%)、第3四半期は39万㎥程度(106.3%)になるものと見通される。   一方、製材用、合板用を合わせた丸太の供給(港頭入荷量)は、需要動向を反映し、平成17年第2四半期は40万㎥程度(98.3%)、第3四半期は42万㎥程度(96.3%)になるものと見通される。
(2)製材品
  需要(港頭出荷量)は、縮小しつつも安定した造作用需要が見込まれることなどから、平成17年第2四半期は15万㎥程度(87.9%)、第3四半期は15万㎥程度(105.1%)になるものと見通される。 供給(通関ベース)は、需要動向を反映し、平成17年第2四半期は16万㎥程度(100.0%)、第3四半期は14万㎥程度(96.6%)になるものと見通される。

5 北洋材
(1)丸太
  需要(港頭出荷量)は、新設住宅着工戸数がやや減少するものと見込まれることなどから、平成17年第2四半期は140万㎥程度(84.6%)、第3四半期は125万㎥程度(97.0%)になるものと見通される。   供給(港頭入荷量)は、平成17年第2四半期は伐採シーズンながら、需要に見合う140万㎥程度(76.7%)、第3四半期は夏場で生産水準が低下し120万㎥程度(94.1%)になるものと見通される。
(2)製材品
供給(港頭入荷量)は、現地における供給能力の高まりなどから、平成17年第2四半期は23万㎥程度(87.8%)、第3四半期は20万㎥程度(110.5%)になるものと見通される。

6 ニュージーランド・チリ材
(1)丸太
  需要(港頭出荷量)は、梱包材需要は安定しているものの、船運賃の高騰等によるコストの上昇により、合板原料としての減少が見込まれることなどから平成17年第2四半期は25万㎥程度(85.3%)、第3四半期は25万㎥程度(91.6%)になるものと見通される。   供給(港頭入荷量)は、ニュージーランドドル高や船運賃の高騰によるコスト高などから、平成17年第2四半期は27万㎥程度(92.2%)、第3四半期は28万㎥程度(102.9%)になるものと見通される。
(2)製材品
  需要(港頭出荷量)は、梱包材の需要が安定していることなどから、平成17年第2四半期は15万㎥程度(91.8%)、第3四半期は12万㎥程度(96%)になるものと見通される。   供給(港頭入荷量)は、需要動向を反映し、平成17年第2四半期は14万㎥程度(86.1%)、第3四半期は14万㎥程度(114.4%)になるものと見通される。

7 合板
  国内製造合板と輸入合板を合せた総需要量は、新設住宅着工戸数がやや減少すると見込まれることなどから、平成17年第2四半期は195万㎥程度(98.5%)、第3四半期は198万㎥程度(98.9%)になるものと見通される。   輸入合板の供給量は、需要動向を反映し、平成17年第2四半期は118万㎥程度(91.5%)、第3四半期は120万㎥程度(92.2%)になるものと見通される。また、国内製造合板の供給量は、針葉樹厚物合板が増加していることなどから、平成17年第2四半期は73万㎥程度(92.4%)、第3四半期は80万㎥程度(100.0%)になるものと見通される。

8 構造用集成材
  構造用集成材は、在来工法住宅用部材のプレカット化に対応して引き続き需要増加が見込まれる。   輸入集成材の供給量は、ユーロ高や船運賃の高騰によるコスト高となっているものの、欧州や中国の対日供給力が増大していることなどから、平成17年第2四半期は17万㎥程度(99.4%)、第3四半期は18万㎥程度(121.6%)になるものと見通される。   一方、国内製造集成材の供給量は、需要動向を反映し、平成17年第2四半期は35万㎥程度(111.3%)、第3四半期は36万㎥程度(108.0%)になるものと見通される。 (上市恭司)

新設住宅着工

 昨年12月の住宅着工は、6ケ月ぶりに前年同期を割ったが、暦年ベースでは、16年118.9万戸(前年比2.5%増)とここ4年間での最高水準となった。  持家は、住宅ローン減税関連の駆込みに支えられてきたが、第3四半期には反動により、4ケ月連続の前年割れとなった。貸家は、6ケ月連続好調で着工全体の牽引役を果たした。分譲住宅は、25ケ月連続で戸建てが依然好調であるが、首都圏の共同建てが急落したため、2ケ月連続で前年割れとなった。  木造住宅着工は、好調な分譲と貸家により、息切れしてきた持家の減少にもかかわらず、6ケ月連続前年を上回った。暦年では54.1万戸(前年比3.4%増)となり、着工全体を上回る伸びで、ここ4年で最高水準となった。着工全体に占める木造住宅の割合は、45%超と好調さを物語っている。工法別では、在来軸組と2×4が好調で、木質系プレハブは減少が続いている。  今後の住宅着工の見通しについては、年末から年始にかけて発表された各機関の予想結果の平均は、平成16年度118.5万戸と1%増、17年度は117.4万個と1%減が見込まれている。1月に閣議決定された17年度政府経済見通しでも、民間住宅投資については、実質0.6%減(名目0.2%減)とGDP構成要因の中で、唯一マイナス成長が見込まれている。景気回復も踊り場で先行き不透明感も払拭されない中、住宅取得の環境の悪化は否めませんが、根強い持家志向(内閣府「住宅に関する世論調査」によると住宅を所有したい人が約8割)があり、これら潜在需要を着実に具現化するため、消費者支援、消費者重視の市場整備が求められてきている。 (向井正尚)

着工数